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てぃーたいむ

てぃーたいむ

その6

老人病院

2日目父の荷物を最低限に置いていったのだが・・なんと全部ない!!残っていたのは父のポケットに入っていたテレビのリモコンとだけだった。前日に看護士さんから「盗まれることがあるので最低限しか物置かないでください」といわれたがまさか・・ティッシュやらコップやら・・すべてなくなるなんて!!こんなとこに入れてしまった私はすごくつらかった・・でも脱走してみんなに迷惑かけると思うと・・。トイレにもトイレットペーパーがないのだ・・食べてしまうそうだ・・奥の方から叫び声・・みんなうろうろしててなんかちょっと違うって感じで・・父がまともにみえた。

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父の病院にいくと「昨日退職しました。お世話になりました」と看護士さんたちに挨拶していた・・・「お父さんお世話になりましたってどこにいくの?」と聞くと「お~?仕事が終わったから家かえるだぞ」と「そっか~お父さん仕事ずっとしてたからまあ~あわてて帰らずもう少しここに泊まってゆっくりしてってよ。」というと「そうだな・・まあ仕事も終わったから慌てなくてもいっか」と私もいつの間にか
父に会話をうまくかわせるようになってる自分に驚いてしまった。

看護士さんから今日父は家に帰るんだと言って車椅子を持ってきてレンタルのテレビを乗せて帰ろうとしていたって!え~マジ??私をみると荷物をまとめさす父・・帰りたいのはわかるけど・・・

息子が花札を持っていったので父とやることに・・昔はよく私とやった花札果たして覚えているんだろうか?と思いつつ見てると出来るじゃん!!これにはおどろいた!!昔のことは覚えているんだな~と実感!微笑ましい風景だった。

もう父はタバコをやめて3ヶ月になろうとしてるのに「もうやめて3日目だぞ~実は朝こっそり吸いにいってるんだ」と毎回言うようになる。私が吸ってないよというと「そうか~??」と信じられない様子だ。5分置きに変わる会話。もちろん同じ話の繰り返し・・でもあの時と思うと私はまだ言って納得する父の方がいい・・根気がいるけど何度も同じ会話だけど説明しなければいならないが・・怒り出す父と思えば本当にこの今の父がいい・・

ここの病院は食事がおいしいという!少しでも楽しみがあればいいよね。
ちょっとこの頃から歩き方がおかしい気がする・・

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看護士さんから「そろそろ退院してもいいんですが・・」と言われたがやはり一人では生活が無理ということ・・父を引き取れないか?という話だった。とてもじゃないけど無理でどうしたらいいのか?施設はどうか?といわれグループホームよか特別養護老人施設とかいろいろ教えてくれたがやはり私が探さないと駄目だった。それ以前の父がどうしても家に帰りたいとそればっかりだった・・看護士さんもみんなで楽しめてご飯も作ってくれていいとこだよ~って説得もしてくれたが・・どうしても家でひとりで暮らすと・・最後看護士が「今はたぶん頭が混乱してるからゆっくり説得していきましょう・・」と言ってくれた。説得からはじめないと施設にも入れないからだ。この日から施設探しがはじまり現実の厳しさを味わうことに・・・・



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